超自然主義生活

微細霊感から超霊媒シャーマンになっていく過程を綴った非日常的日常生活※ノンフィクション

2017.3~4 事故現場に花や飲食物を置きっぱなしにしないで!

ある日。近所の道路際ガードレールの下に、山のように花やペットボトルの類が置いてあり、『あー、あそこで事故あったのかな』って思いつつ通り過ぎようとして、思わず足が止まりました。

 

向こう側透けた男性が置かれた物の上に座り込んでますがな!

 

事故後即死だったのでしょうね現場にそのままいるって事は……でも、守護霊の姿は見えないし、器の方にいるのかな……なんて思い巡らせていると目が合っちゃいました。

何か言いたげなものの、声小さすぎて何言っているのか解らない。仕方なく近くまで寄ってみると、

 

「お供え物あるから、ここにいるんだけど。てか、動けないんだよ」

 

はい? お供え物があるから動けんの?

 

「俺もよぉ分からん。車がギャーンて近づいてきて、目の前真っ暗なって、気がついたらこうなっとった」

 

……あーた、守護霊さんはどうしましたの?

 

「は? シュゴレイって何?」

 

…………マジか。守護霊を知らない亡霊がいるよここに……何はともあれ、あーたご家族はどうしましたの?

 

「え、知らない」

 

万事休す。やおら銀河が鎌首をもたげ、パクッ! ちょっ、話の途中に何やらかしとりますの!

 

「こいつ()がここに根を張ってしまう前にあの世へ強制送還しただけだ。神でもない人間を辺鄙な所に安易に祀ろうとするから、このような事が起きてしまうのだ」

 

安易に祀ろうとする、って、どゆこと?

 

「ここにある花や飲み物が(魂を)縛っておったのよ」

 

ええー……そんなこと、あり?

 

「今しがた、そのような例()を見たばかりのくせに」

 

えええー……お供え置いてあるだけでそこに魂縛られちゃうの?

 

「人間は何かと敬われたがるイキモノだからな。浅ましい魂の本能というか習性というか」

 

しばし絶句。いや、うん。銀河は超自然霊神みたいな存在だもんね……(何でこんなコワイ神さんがうちの守護霊なんだろ空海さーーん!)

 

「今回は私が(あの世へ送って)やったが、次回からはおぬしがやれ。低俗霊が地縛されると土神(土地神)が困るからな」

 

ええええー……やります、ハイ。光明真言がいいかな……仏さんご協力よろしくお願いします。てか、人霊は低俗霊ですか (ホント容赦ないなこの神さんハイ、やりますよ。今度から。

 

その日の夜、亡くなってもうすぐ十三回忌になる飼い主様弟の魂が、いまだ事故現場に縛られている夢を見ました。

それも、事故に遭って苦しい思いをした挙句絶命したシーンがエンドレスリピート。

 

こりゃいかん!

 

彼の魂は事故に遭遇した時のまま、12年も現場に縛られていたのね。土地神さんも大変な思いをされているに違いない。

でも、事故現場は確か私有地内だったような。個人的には入れてはもらえんだろうな……どうするよ。

弟君が亡くなって以来、ずっとお寺通いしているおかあさん……鬼子母神祭にも連れて行ってくれたし、きっと信じてくれると思う。よし、相談しよう。

 

おかあさんに相談したら、すぐに私有地の方とも連絡がついて、当時最初に事故現場に駆けつけたという、土地勘あるおかあさんのお兄さんが私有地内まで案内してくれました。

現場は駐車場になっていましたが、弟君魂が何度も事故リピートしている所は誰も車を停めていませんでした……そりゃそうだよね……『何かここヤバイかも』って空気でミッチミチですもん。

おかあさんには水晶の数珠を握らせておいて、大きな声で彼の名を呼んでもらいました。弟君はようやく我に返った様子に……

そこですかさず、銀河に言われた分量で配合した抹香と塩を混ぜた『土地神さんお清め粉』を撒いて、弟君の魂を大地から切り離してもらい、おかあさんには数珠を持ったまま、

 

「もう大丈夫だよ。一緒に帰ろう」

 

と声をかけてもらって、赤ちゃんを抱っこするようなポーズを取ってもらいました。

弟君魂はおずおずとおかあさんの腕の中に納まり、ほっと一安心。

 

「何だか腕の中が重たい気がする」

 

と、おかあさんも嬉しそうで……相談して本当に良かった。

 

……さて、帰りの車の中、おかあさんと弟君を助手席に乗せ、弟君とは無言のやりとりをすることに。

 

「ネエさん、すみません……その、生前もっと話できていたら良かったっす。てか、恥ずかしいっすね、これ」

 

おかあさんに抱えてもらわんば、あーたもおかあさんも救われんでね。子どもに返ったと思って甘えとき。

それはそうと、あーた四十九日ほどこの世にとどまってはいられないけど、三日くらいはお地蔵さんから許可頂いたから、親子水入らずで過ごしてちょーない。

その後は賽の河原で石積み待っとぉけん、覚悟しときやい。

 

賽の河原の石積みは、この世で積む筈だった『徳』が石、つまり石を積むことでこの世で積む筈だった徳をあの世の手前の三途の河原で積むことになるのね。

徳を積むというのはその実、一筋縄でいくことではないから、鬼(獄卒)が蹴倒しに来る。

驕りや損得勘定全く抜きの純粋無垢な心で真摯に石を積むのが大事なのね。

徳を積んだ気になる慢心が少しでも見えたら、速行で獄卒が蹴倒しに来るだよ。

最初は2~3積んだだけでも蹴倒されるし、慣れた気持ちで7~8つ積み上げても蹴倒されるから、そのつもりでね。

 

賽の河原レクチャーが終わる頃、飼い主様実家到着。おかあさんには仏壇前で弟君魂を降ろしてもらって、三日後彼のお墓からあの世へ送り出す儀式をしましょうと約束して、帰宅……弟君、なんでうちとこおるとね?

 

「すみませんネエさん……何て言うかその、親父といるのがちょっと」

 

おかあさんに憑いてればいいやん。笑

 

三日後、おかあさんと一緒に彼のお墓参り。そこから、弟君はお地蔵さん経由であの世へ旅立ってもらいました。

 

後日、事故で亡くなる人は、様々な事情から守護霊とはぐれてしまう事があるのを理解しました。

……以来、ドライブ中にそんな亡霊を見かけたら、すかさず光明真言唱えてあの世へ強制送還(?)するのが習慣になりました、とさ。

 

お供え放置厳禁.png

 

もーいい加減、タダ働きは勘弁してもらいたい。←てな訳で、お供え置きっぱにするのやめてお願い(切実)