我が家に神さん来らした時、何かしら花の香りが漂ったり、お供物のお下がり頂く時に匂いや味が変わるのは、『当たり前』……のように感じ取っている莢猫です。仏さんはほぼ蓮の花の匂いが多く、神さん方は何かしら花や樹木等の甘い香りが漂います。
当時、弟子見習い子で通ってきていた子にこの話をしたら、「莢猫さんにもありますよソレ」と言われてビックリ……え、どんな臭い? ソレって加齢臭の類では? え、違う?
すると他の子からも、「会う約束すると、待ち合わせ場所のどこら辺にいるのか、会う前から匂いでわかる」と言われて、更に頭上にハテナ飛び回るハメになりました。莢猫のニオイってどんなニオイ? 口では説明できないって……「悪臭ではありませんよ」って言ってくれてるけどどうなん?
「どこが霊的センサーになっているか。おぬしは鼻より耳と目の方がセンサーとして働いている。鼻でも判る時はあるようだが」
銀河の言う『どこ』ってリアル身体の、ってことだよね?
「そうとも言えるし、そうでないとも言える」
ぶっちゃけどっちなん。
「第六感。すなわち、第三の目から、見、聞き、嗅いでいるのであろう。(『目』と言われてはいるが、それを)本来の五感と同じように捉えるなよ。霊的事象は五感とは違う所で察知するのが常……考えるな、感じろ」
あ、出た『考えるな、感じろ』ですか。自分の霊的ニオイって自分で嗅ぐことできんのかな……
「自分の体臭が分かりにくいのと同じなのでは」
『では』ってあーた。じゃあ、銀河な、うちの霊的ニオイ嗅いだらどんな感じ? てか……ソレ、いつやられても鳥肌立つにゃーん……てか、リアルな蛇神さんじゃないくせに。
「特に無いな。見た方が早い」
いやいやいや、やーりーかーたー! ……全くホントにもー……てか、銀河は『見る』タイプなのね。狐霊達に聞いてみるか……って、それ、うちがお昼に食べてた物のニオイやん。まんまやん。真面目に答えてくなさいよ。
「莢猫は莢猫の臭いしかせん」
いやいやいや、だからよ、莢猫の霊的ニオイってどんなニオイなのよ? うちにも分かるモノに喩えてくれよん。
「苔」「(木の)皮」「水」
同時に言うなや。え、コケ? カワ? ミズ? あたしゃ森の中のニオイですか? 何で銀河な笑噛み殺しとるん。
「自分で自分の臭いが判ると良いな」
他人事のよーに言うのね。まぁ、そうね。うん、そのうち何かのきっかけで判るハズ。多分。←
と、思っていたのを記事文章化しとる際に思い出した莢猫です。←←
結論から言うと、いまだ、自分の霊的臭いは分かリません。ちなみに、銀河な、初めて会った時は、何とゆーかムワッとした感じのニオイつーか気配つーか、でした。今は全くニオイ無いです。時々気配も無いのがコワイ……狐霊達はうっすらケモノ系で少し香ばしい(?)感じのニオイ……多分(いつも普通に居るので改めてクンクンせんとわかんない)。
そうでなくとも我が家はすっかりアヤカシハウス化しちゃっとるんで、霊的なモノを察知するのに鼻が利くタイプの人には耐えられんかも……見えるのも聞こえるのも同じかな……は、さておき。莢猫な、今も、鼻より耳や目の方が使い勝手良いようです。