超自然主義生活

微細霊感から超霊媒シャーマンになっていく過程を綴った非日常的日常生活※ノンフィクション

2016.5 伏見稲荷へ その1

コン達を連れての伏見稲荷参拝は、飼い主様も行くと言い出し(スポンサー付きと思うことにしました)ーー飼い主様の仕事休みに日程を合わせるため、新幹線も宿泊も飼い主様に予約してもらって、伏見稲荷の正しい参拝の仕方をネットで調べてメモして、いざ出発!

 

ところが、日曜日の博多駅周辺はものすごい大混雑。外国人観光客も多数、魑魅魍魎もグローバル化の嵐ですよあーた。都会では既にハイブリッドアヤカシもいるらしいですよあーた。

うちに憑いてきたコンもビビりまくり。前だけを見て歩けだの、飼い主の背中に掴まって目をつぶって歩けだの脇目も振らずに歩かされることしきりーー話しかけられる度に、確かにチラチラ目の端に映るのです……何だかよく分からないモノ達が。

 

駅構内のレストランで、できるだけよそ見せずに昼食後、いよいよ新幹線へ乗り込みましたーーすると、広島駅から乗ってきて、斜め前の席に座ったオジサンの首に……蛇みたいなのが巻きついているのが見えちゃったのです !! ヒエェ~……

 

よくよく見ていると、蛇のようなシルエットに足が付いているのが見えました。もしかして、竜?

 

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「莢猫、はよぉ目を逸せ。男が振り返ったら何と申すつもりか」

 

コンに言われて慌てて目を逸らすや、新幹線発車。目の端にチラチラ入ってくる竜のシルエット……昼寝でもしておくつもりが全く眠れません。そこで、地球に根っこ生やして大地のエネルギーを吸収する『グラウンディング』という瞑想をやる事にしました。

 

目を閉じて、自分の足裏とお尻から根っこをどんどん伸ばしていって、地球の中心へ根っこをドッキング。燃えたぎる熱い金色のエネルギーを少しずつ吸い上げて……まだイメージトレーニングに慣れていなくて、もたもたとエネルギーを吸い上げていたら、突如、根っこに竜巻発生!

オジサンに憑いていた竜さんが、怒涛の勢いでエネルギーを巻き上げ、足先から頭のてっぺんまで一気にエネルギーでピカピカに満たしてくれたのです。更に、金色のエネルギーを私の体の周りにもまとわせてくれて、卵バリアみたいなのを作ってくれました。

 

お礼に烏枢沙摩明王の真言『おん しゅりまり ままりまり しゅしゅり』を唱えると竜さん曰く、

 

「今時、大地の力を得るための瞑想する人間は珍しい。感心したぞ。住処はどこぞ、名は何と申す?」

 

はわわー、話しかけられちやった。コン達は縮こまってしまって沈黙したまま、心の中で住所と名前を伝えると今度は、

 

「真言唱えてくれた礼に参ろう。これからどこへ行く?」

 

伏見に参りますと心の中で伝えると、「では明日」いやいや、明日は伏見稲荷へお参りするのでと伝えると「では明後日」あのー、あさっては整体行くので……「では、明々後日に参ろう」

 

あまりにせっかちな竜さんだこと……どうしてまた、そんなすぐにでも家に来たいのか疑問に感じていると、竜さんは自分の身の上を語りだしましたーー元は天界にいたところ、竜神の力を求める声に応じてというか、囚われたというか、自分より若い竜が願いに絡め取られていくのを見て、身代わりになったーー

 

「初めは、面白かった。この男と共に事業や人を巻き込み、稼いでいく事が……しかし。男は、己が力だけでのし上がったと慢心した。わしは、男が祀った玉に閉じ込められたまま、穢れ、悪神になりつつあった」

 

そこに、私が瞑想しているのを見て、いっそ自分が持つ聖なる力は全て注いで、悪神になってしまおう……と半ばヤケを起こしたところが、

 

「お主が唱えてくれた真言で、目が覚めた。とてつもなく清められたのだ……頼む。わしが訪ねて行く日、水晶球を用意しておいてはくれぬか」

 

大して修行してなかったのですが(真言唱え始めてまだ1ヶ月ちょいですもの)、それでも竜さんにはかなり効果があったようです。伏見駅でオジサンより先に新幹線下りてーー改札出るまでに、飼い主様に竜さんから聞いた話をそのまま話して聞かせました。

 

何故、水晶球を用意?? とは思いましたが、推して知るべし。きっと依り代なんだろな……

 

はてさて、飼い主様が予約してくれたのは駅近くのホテル。このホテルがまた、大変なところでありましたーーその2へ続く!