あまりにも、その信仰が長いためにトイレの神様化された明王様がおわしますーー烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)。
私が初めてその神様に出会ったのは、結婚前に連れて行かれた飼い主様実家のトイレでした。
『おん くろだなう うんじゃく そわか』
他にも何か文言書かれていたのですが、忘れました。(暴) ただ、このおまじないの言葉だけは不思議とすんなり覚えられたのです。
『おん』と『そわか』がつくおまじないは全て、真言(しんごん・マントラ)と呼ばれる仏教のおまじないの言葉であるのは知っていましたーー子供の頃、アニメが原作のドラマなどでも「おん あびらうんけん そわか」(大日如来真言……当時はそんな事までは知りませんでしたが(笑))など、割と身近にあったおまじないであったから、覚えられたのかもしれません。
前の家では何かと霊障に当てられっぱなしだったので、新居に移ってすぐ、自分で明王様を描いてトイレの壁に貼ろうと思い立ちました。がーーなかなか、筆持つ気分になれずーー引っ越してきてからひと月すぎて、ようやく一念発起。
烏枢沙摩明王は炎でもって跡形もなく穢れを焼き尽くす、いわば『火の浄化特化』の神様。なぜ片足上げた姿で表されるのかは定かでないそうです……一応、多くのお姿が片足上げてあるので、私もそのお姿で描きました。
真言は元はサンスクリット語で書かれていて、その発音に漢字など当てたものが日本に伝わり、日本語にされたところで多少読み違いが生じる事も多々あった模様ーーネットで烏枢沙摩明王を検索していたら、烏枢沙摩明王の真言は他にもある事を知りました。
まず、最初に記した真言の読み違いバージョン『おん くろだのう うんじゃく』←『そわか』は付いたり付かなかったりと様々(そわか=成就の意)。
上記は解穢(ぐえ 又は げえ)真言と呼ばれている真言です。
他にもメジャーな(?)真言として『おん しゅりまり ままりまり しゅしゅり そわか』←文言の区切り方は色々あって、どれが正しいのか分からない……
その他、木を伐採する時に唱える真言などーー長過ぎるので割愛しますごめんなさいーー
結局、『おんくろだのう うんじゃく』と神像の両サイドに書き入れて完成。毎日のトイレ掃除や用足しの時には何度も唱えます。他所でトイレ借りた時も、軽く掃除させて頂いて唱えますーーおんくろだのううんじゃく。
別にトイレに限らず、浄化したい所であればどこででも唱えますーーおんしゅりまりままりまりしゅしゅり。
烏枢沙摩明王様に、感謝!