超自然主義生活

微細霊感から超霊媒シャーマンになっていく過程を綴った非日常的日常生活※ノンフィクション

2017.2 犬神の祟りと浄霊と その1

ひょんな事で知り合った自称陰陽師のネッ友さん……彼には、霊道に貼ってしまったお札の外し方など教えてもらったりして、うちが霊的に覚醒したばかりの頃はお世話になりっぱなしだったのですがーーいつの間にか霊力霊格も逆転してしまい、彼の身の回りの様子もネットから見えてくるようになってーー違和感を察知するようになりました。

 

何だろう、この違和感……時々、人間ではない禍々しさというかいわゆる祟りの気配がするのです。

すると銀河曰く。

 

「犬神信仰者の血縁だな。ある程度の霊力は使いこなせるようだが、使い過ぎるといずれ犬神に喰われるだろう」

 

え、いやそれ何とかならないの?

 

「一度獣霊を祀ったら、そう容易く解放する事は出来ぬ。今は守護霊の力で保っているようだが、もうそろそろ限界だ」

 

うわぁ……三霊が眷属になった我が身を改めて振り返ると、3匹がしたり顔で足元にいるし。いや、狐霊の怖さは十二分に存じておりますよええ。

 

「獣霊と繋がる約束をするなら、蛇神同様末代までよ、莢猫。人間はすぐに忘れてしまうがな」

 

そりゃ、子孫まできちんと語り継がれなかったから……って話だよね。この国では国内外でも戦争があって、その度に口伝も途絶えていっただろうからね。

 

「たとえ人間が口約束のつもりでも、我等はずっと覚えている。約束を違える者は決して赦さぬ」

 

祟り神の執念、じゃなくて。これは約束を守らない人間のせいなんだねぇ。ほんの一時の欲のために、安易な気持ちで獣霊を自分の神として祀り富を得た後、子孫にきちんと伝承せず、祀る事を知らない子孫が祟られるーー自分より霊格の高い者と契りを結ぶと子孫への負荷は言わずもがなだのに。

 

「どこまでも浅はかな人間よ。見聞きする者もほとんどいなくなってしまった昨今、祟りしか発動できなくなった者達が哀れでならぬ」

 

「そうなることが解っていながら、ホイホイと祀られた者共も浅はかだがな」

守護霊と眷属の会話.png

 

 

銀河達の言うことは辛辣だけど、実際そうだよなーとも思う……でも、うちなどちらも何とかしたいんだよ。清められるもんなら清めたい。

 

「おぬしは行き場の無くなった管狐まで清めおったお人好しだからな……穢れた犬神の清めなど朝飯前であろうが、」

 

解ってるよ、契約違反である人間に肩入れはしない。祟りは続行してもらうけど、犬神の魂は清めるって方向でどうよ?

 

「あいわかった。それならば手を貸そう。だが、その前に犬神信仰について調べられるだけ調べてみよ。あれを呼んで清めるのはそれからだ」

 

はぁ~。守護霊が超祟り神でドエライと大変ですわ……空海さーん! なんて泣き言言ってる暇はにゃー !!

 

乗りかかった船じゃ、できることはやり尽くす!

 

続きは待て次号 !!!