超自然主義生活

微細霊感から超霊媒シャーマンになっていく過程を綴った非日常的日常生活※ノンフィクション

2016.10 夢で灌頂

空海さんが守護霊になって、新たに真言を覚え唱えていくうちに、空海さんから提案されたのが『自分の仏を決める儀式』でした。

 

産土神とは別で、カンジョウというのだそうです。

 

うちな産土神は十一面観音で、この家に来てからは鬼子母神さんの弟子になっとるんですが……好奇心に満ちた空海さんの目を見ると、断るに断れにゃい……

 

「現実世界でやるには、ちとスペースが足らん。夢の中でやろう」

 

はい、かしこまりました。よろしくお願いします。

 

ーーてな訳で、カンジョウがどんな儀式なのかも分からないまま、その日の夜ーー連れて行かれたのは、五十畳はあろうかという和室の大広間。どっひゃーと思うも、空海さんに手渡されたのは、タスキ?

着物は着ておりませんが……え、目隠し? 部屋の端の真ん中に立たされ、渡された長い手拭いで目隠しすると、あら不思議。客観的に自分を見ているもう一人の視線になりました。

 

目隠しをしたうちは、空海さんに和紙でできた五枚の蓮の花びらを渡されました。

 

「それを一枚ずつ、後ろに放りなさい」

 

言われるまま、後ろに一枚ずつーー花びらはどこにも落ちず、ふわふわと空へ飛んでいき、あわあわと両手を空にやる空海さん。

 

「莢猫、花びらは落とすものであって、空に放るのではないのだよ」

 

と焦る空海さんにうちの返事が、

 

「だって、誰がどの仏さんなんだか、わかんないんだもん」

 

自分のセリフに、自分の背後の床に目をやると……そこには曼荼羅が広げてありました!

 

確かに、真ん中の大日如来以外の仏さんは、どれがどなたかサッパリコンですわ。唖然としていた空海さんも、大笑い。

 

「ならば漢字で曼荼羅を創り直そう」

「ほにゃ、鬼子母神さんと十一面観音さんも書き足してくなさい」

 

と、無理なお願いをして、仕切り直し。二度目は、三枚が鬼子母神さんの名の上に落ち、二枚はやっぱり空の彼方へ消えて行きました。

 

「いやはや、花がすべて空に消えた時は、どうしたものかと思ったわ」

「ところで、空海さん、このカンジョウって何ですか?」

「ははは……調べなさい」

 

ぐふっ。

 

ーー後日、心友Sにこの話をしたら、

 

「夫とお寺に行った時にやったよ! 曼荼羅の上にシキミを落とすの。夫もあたしも大日如来になった」

 

そりゃ、お坊さんが操s……げふんげふん……良かったねぃ、うん。空海さんも、苦笑い。

ネットサーフィンのち、判ったのは『灌頂』という儀式でした。

 

うちな仏さんは、やっぱり鬼子母神さん

 

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