まず、前置きーー仏界で言うところの『あの世』は神界で言うところの『黄泉の国』です。
そこで死者の魂を管理しているのが、イザナミ。
神界において黄泉の国は、イザナミ以外の神は立ち入ることを許されていないそうです。ところが、人間は、実は容易くこの国とパイプが繋がる瞬間が度々あるということなのです、が。
例えば、怪我。体内のモノが見える状態とでも言いましょうか……特に、血が出ている状態、擦り傷切り傷鼻血ですらも……黄泉の国とのパイプラインが出来上がっている状態なのだそう。
そして、女性ならではの月病『生理』もまた、同じく黄泉の国パイプラインが繋がっているのだそうです。
前置きで記しましたように、黄泉の国はイザナミ以外の神は足を踏み入れることができませんから、黄泉の国パイプライン持った人間が神社に来ると、そこにおわします神さんは、否応なく退かないといけなくなってしまうのです。
よく、『生理中だからって女だけが参拝できないのはおかしい』なんてウーマンリブ的発言する女性もいらっしゃるようですが……これは大変な誤解です。
生理中の女性に限らず、体内のモノが見える状態の人は、全て、黄泉の国パイプラインができちゃってるために、神さんが居場所追われるのです。
もう1つ、神仏習合のこの国ならではの黄泉の国パイプラインもあって、それは、身内が亡くなってから四十九日までの喪中期間。
身内をあの世に無事送り出すまでの間は、死んだ身内だけでなく、なんと自分自身にも黄泉の国パイプラインができちゃっているそうです。
もし、上記内容に当てはまるような状態で、どうしても神社に行かなければならない時は、鳥居の前で住所名前と事情を神さんにお伝えして、境内には踏み込まずに帰りましょう。
それでもどぉーしても、祈祷など必要だという場合は、お寺に行きましょう。
お寺はあの世に無事逝くための儀式メインな聖域なので、怪我していても生理中でもオールOKなのです。
※ただし、何かしらの修行体験される場合は、身体清らかな状態が望ましいのは言うまでもありません。
余談ですが。日本の神さんに限らないらしい神さん特有……ではなく人間にもあり、人間よりえげつない特徴があります。
それはズバリ、依怙贔屓(エコヒイキ) !!
神さんは、自分が嫌いな人間が上記状態で神域に足を踏み入れようものなら、虻蜂の類をけしかけたり、突風や大雨を呼んだりします。
逆に、中身が見える状態であっても、自分が好きな人間だと『やれやれ仕方ないのぉ、だがとっとと済ませよ』と神域に踏み込むのを許してはくれますが……眷属には猛烈に中られます。
眷属は、誰よりも、自分が慕う神さん一筋なので、いかなる人間の不祥事も見逃してくれません。(苦笑)
たった今聞いた、衝撃の事実ーー
「仏もエコヒイキするぞ」
マジっすか !?
神さんも八百万おわしますし、仏の化身もあまたおわしますから、自分と相性の良い神さんにヒイキして貰えばいいと思います……シメが違うような……
あと、お供え物について。
お供えする物は、食べられる・飲める形でお供えする。お花などは包みを外して。
お供えしている間にご神気入れてくださるので、お供えした後は、必ずお供え物の『お下がり』頂く。←置きっぱなし厳禁!善意のお供え物が悪意のお穢れになっちゃいますよ !! 食べ物はもちろん、お花の類もお下がりとして頂いて帰りましょう。どうしても捧げたままにしておきたい方は、社務所や管理施設の方に手渡してください。
※お酒をお供えする時は、スクリュー栓タイプをお勧めします。パッカンタイプだと、捧げた後、飲んでしまわなんで……車で行っていると代行呼ばなですよ……
※お供え物は風呂敷などに包んで持って行くと、お下がり頂いた後、包んで持って帰れるので便利です。
事故現場や先祖墓などにお供え物を置きっぱなしにしない。←上記と同じ理由です
※特に事故現場などは、神でもない魂をそこに祀ることになってしまう上、お供え置きっぱなしにすることで土地が穢れ、土地神さんが、ものっすごーく迷惑されます !!! これ絶対、やらないで!お供えしたいなら、遺族の方に直接手渡すなりしてください!
清く正しく参拝して、ますます神さん仏さんにヒイキしてもらいましょ。