超自然主義生活

微細霊感から超霊媒シャーマンになっていく過程を綴った非日常的日常生活※ノンフィクション

2016.9 高野山へ その1

真言を唱えるようになってから、意識し始めたのが高野山でした。嫁いだ先も父方も母方も、浄土真宗だったから、こんなにも真言にお世話になる日が来ようとは夢にも思いませんでした……

 

テレビで仏閣の番組を見たり、苦行を超えられた僧侶のお話を見聞きしているうちに、ふと、空海さんに会ってみたくなったのです。

お姿見ることは叶わなくても、声は必ず聞けるだろうーーという、何の根拠もない確信から高野山行きを決意。

 

これを飼い主様に打ち明けると、これまた「ついてくから日程決めさせて」の一言……黙って出かけて事後承諾にすりゃー良かった……は、さておき。

宿代・食事代・交通費+道案内のスポンサー付きと前向きに捉え、夫婦で高野山は奥の院まで行く事になりました。

 

見えざるお供は、猿田彦を筆頭に瑞穂、三霊、春巻さんに、憑いてくるなら自己責任の河童が2匹ーー近くの川の上流域リーダーと汽水域リーダーの河童は、我が家に頻繁に出入りするようになってから、車でちょっと遠出する時など2匹で必ず憑いてくるようになりましたーー川の神さんが川を離れるのを許してくれているのなら憑いてきても構わないけど、どこぞで迷子になっても知らんぞ。

 

「わしらも空海さんに会うんじゃ」

「わしらが川の神さんを元気にしてもらうんじゃ」

 

と鼻息も荒く憑いてきましたが……新幹線に乗る時、1匹見当たらなくなってヒヤッとしたのは、ここだけの話……

 

新大阪からなんば、なんばから橋本へーー移動中も、チラチラと見えざるモノから中てられる事多数で煩わしいのなんの。橋本駅近くでレンタカーを借りる手続きは飼い主様に行ってもらって、ベンチでぐったり。

 

飼い主様同伴で、本当に、良かったぁ。 ←

 

飼い主様には駅まで迎えに来てもらって、ホテルへゴー。予約していたホテルは奥の院の駐車場まで約1時間半かかる所でしたが、高野山麓なだけあって、いろんな意味で『静か』でした。笑

 

奥の院は、駐車場から更に徒歩約30分。逆算すると、朝イチ参拝するなら3時半起き。19時には寝んと身が保たん……という訳で、17時に夕飯、18時にはシャワーを浴びて、19時には布団に入りましたが。

 

日頃は宵っ張りの朝寝坊が、果たしてこんなに早寝できるのか?

 

飼い主様が隣のベッドで早々寝息立てている中、眠れずにゴロゴロしていたら、左右頭上に人影が現れるや、お坊さんの姿になりました。三方から顔を覗き込まれ、

 

「よお来たの」

 

と声をかけられるや、3人いたお坊さんは右側の1人になり、(あっ空海さん?)と思う間もなく、

 

「夜、枕元に立つのだから、こんな顔が良いかの」

 

と言うなり、一つ目に。それがゆっくりとのっぺらぼうになっていくと、ベッドの脇でこちらの様子を窺っていた河童共は、「ひゃあ!」と悲鳴を上げて抱き合い、ガタガタ震えだしました……あんた等も妖でしょーに、なんでそんなに怖がらなん……お坊さんはすぐ柔和な顔立ちに戻られて、「はっはっ」と豪快に笑われました。

 

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その後、色々と長々お話したのですがーー何故か、これっぽっちも覚えてないっ !!

 

「夜明け前に起きるのに、あまり長居するのも悪いな。はよぉ寝なさい」

 

そう言うと、お坊さんは消えていなくなりました。名乗らなかったけど、絶ッッ対、空海さんだ!

なんてお茶目な……却って眠れん。笑

 

最低でも8時間は寝たいと思って前倒し行動で19時に床に就いたのに、寝たのは結局いつもと変わらない23時過ぎでした、とさ。

 

その2へ続く!