超自然主義生活

微細霊感から超霊媒シャーマンになっていく過程を綴った非日常的日常生活※ノンフィクション

2016.6 猿田彦が護り神に!

母方里は長崎街道の宿場町にある古民家(以下略)。母屋と座敷の間に設けられた祭壇には、道祖神でもある猿田彦の神像が祀ってあり、子どもの頃は怖くて怖くて仕方ありませんでした。

神像は素焼きの素朴な物でしたが、目力があって眼光鋭く、とても恐ろしく感じていたのです。

 

大人になって、今の家に引越してきて、見えざるモノ達の声が聞こえ始め、姿も見えてくるようになると……あんなに怖かった猿田彦の神像も何やら可愛らしく見えちゃって。

ついには、その神像から猿田彦の声も聞けるようになりました。

 

「生まれたばかりの頃は、本当に真っ白な赤ん坊であった。わしを見ては、しょっちゅう大泣きしおったのぉ」

 

生まれたばかりの頃からですかそーですか。

 

は、さておき。()

 

お蚕様の姿を見ながら言葉を交わしてから、いろんなモノが割とハッキリ見えるようになってきた、その後のある日。

三番庚申の日に猿面を買いに行くことになりました。

福岡のある地域のみの信仰かもしれません……玄関に拳大の猿面を飾って魔除けにする風習があるのです。

神社に行ってみるとーーそこに、母方里の神像に宿っていた猿田彦の神霊がおわしまして、

 

「なんと、莢猫か! よう来たよう来た。嬉しいのう。こんなに近くで繋がるとは」

 

と大歓迎! いやはや、私自身もびっくり!

住所と名前を言うなり、

 

「ふむ。今の莢猫の住処はわしのテリトリーじゃ。しかと護ろうぞ」

 

と、嬉しい一言を頂きました。

いざ、参拝を終えて駐車場に戻るとーー飼い主様の車の上に、あぐらをかいている猿田彦が……護るって、今すぐから? てか、今日は三番庚申だから、他にも参拝客が続々と神社に来るんじゃ……

 

「おぬしはわしにとって、娘か孫。所在がしかと知れた今、護らずしてなんとする」

 

ーーこの時はとっても驚きましたが、後になって、よぉく解った事があります。

日本の神様は、超が付くほどえこひいきするって事ーー

 

1486807422.png